唐揚げを小麦粉で作ると?!片栗粉との違いと失敗例から学ぶ作り方!

料理技法

片栗粉ないじゃん!
唐揚げ、小麦粉でも作れる?

唐揚げといえばやっぱり片栗粉!
で〜も〜
今から買いに行くのは面倒くさい…

「じゃ今にあるモノで代用できないかな?」

いいですよ!その発想!
そう考えるのは怠け者ではありません。

そこで一番身近なものと言えば
小麦粉

結論から言うと
殆どの粉で代用は可能です。

ただし
「あまり上手に出来なかった」
という人もいるのではないでしょうか。

そこで、
小麦粉と片栗粉の違いと
小麦粉唐揚げの失敗例から作り方を見ていきましょう!


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片栗粉と小麦粉の違い

ここでまず、
片栗粉と小麦粉の違いからお勉強です。
この2つの一番の違いは成分です。

片栗粉はほぼ100%デンプンなのに対し、
小麦粉は10%前後のタンパク質を含みます。

このタンパク質の含有量により、
・強力粉(タンパク質12%以上)
・中力粉(タンパク質9%前後)
・薄力粉(タンパク質8.5%以下)
に分けられます。

このタンパク質は水と結びついて
グルテンという柔らかい粘りが出ます。

そして粒子が
片栗粉より小麦粉の方が細かい
というのも特徴です。

触った感覚のイメージで言うと

片栗粉:しっとりまとわりつく
小麦粉:さらっとしている


ここで勘違いしやすいのは、
小麦粉はグルテンという粘りのイメージがありますが、
これは水分と結びついてから。

肉などにそのまま小麦粉をまぶしても
“のりが悪い”といいますか、
あまり”まとわり付きません”。

以上を踏まえて唐揚げ作りです。


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小麦粉で唐揚げを作る失敗例

正直、片栗粉と小麦粉。
どちらでも唐揚げは作れます。

てすが、普通思い浮かぶのは、
片栗粉でつくった唐揚げのイメージを想像します。

・外側のカリッとした衣
・揚げたあとのボリューム感
 (ひとまわり大きくなる感じ)

これぞまさに”The唐揚げ”です。


そして、
唐揚げを作る時の片栗粉の使い方は、
【下味のついた鶏肉に片栗粉を付けて揚げる】
とてもシンプルです。


しかし、ここに落とし穴があるのです。
小麦粉を片栗粉みたいに
“ただ粉を付ける”だけでは失敗します。


というのも、
片栗粉感覚でサラッと
小麦粉をまとわりつけたりつもりでも、

さらっとした細かい粉が、
油に落とした瞬間に取れてしまうのです。

ひどい時は、
小麦粉が殆ど取れてしまって
素揚げみたいな状態になってしまう時もあります。


また、小麦粉をまぶしたモノを
油で揚げようとすると油が濁ります。
それはまさに小麦粉が素材から剥がれた証拠。

片栗粉も粉が若干剥がれますが、
小麦粉ほどではありません。


そこで小麦粉で唐揚げをする際には、
ちょっとコツが要ります。


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失敗しない小麦粉での唐揚げの作り方

それは、
グルテンを利用するのです。

粉だけだと結びつきが弱い小麦粉。


しかし、
水分があれば粘り=結びつきがつよくなり
衣がしっかりまとわり付きます。


ここで使う水分は、
・調味料
・卵
がいいです。

あくまでも水分は
粉の結びつきを持たせるため
やりすぎると天ぷらになります。

【調味料という水分】

一番簡単なのは、
下味の調味料(酒や醤油など)の汁気を切らずそのまま、
小麦粉と混ぜるように絡ませます。


簡単で楽な方法は、
ビニール袋やジッパー付き袋等で、
下味を馴染ませたらそこに粉を入れて
袋の外から粉を絡めるようにモミモミ。

すると粉同士がしっとりしてきて
しっかり衣がまとわり付きます。

また、粉に調味料が入っているので、
しっかりとした味付けになります。


ただし調味料が表面にあるため
焦げやすくなるのが注意点です。


【卵】

焦げるのが嫌でしたら、
調味料を拭き取ったモノに溶き卵をまとわせて
そこに小麦粉を絡ませます。


卵の量が多いと揉んでいくうちに
フリットのような生地になっていきます。

それはそれで”あり”で、
もっちりした生地の唐揚げになります。

ちょうどいいのは卵半個分の卵を使って…
って残った半分だけ残してもね。

だから一個使っちゃお。

と、小麦粉で唐揚げを作る方法をご紹介してきましたが、
一つ注意しておきたいのが、

片栗粉で作る唐揚げのように、
”サクサク”な唐揚げにはなりにくいです。

小麦粉で作る唐揚げは、
揚げた直後はカリッと、時間がたてばしっとり
といった食感になります。


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