冷凍のマグロを解凍すると、
“ぐにゃっ”と縮みあがってしまった…
そんなことありませんか?
しかしこれは、
鮮度の良い証なので悪いことではありません。
ですが、
見た目が反り返ったマグロでは、
美味しさはちょっと半減していますね。
そこで、
マグロが縮む理由を踏まえて、
縮まない解凍方法を伝授したいと思います。
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解凍マグロなぜ縮む?
死後硬直という言葉を
聞いたことあるでしょうか?
生物は筋肉中にある物質(ATP)が
分解される過程で生まれる
エネルギーで動きます。
しかし死んでしまうと
その物質がどんどんなくなってしまいます。
すると
筋肉中のタンパク質が結合して
筋肉が収縮し次第に硬くなるのです…
と、ちょっと難しいので、
簡単に言うと、
死後硬直で筋肉が収縮するという事
それを踏まえてマグロの解凍ですが
マグロは捕獲後に、
すぐに急速冷凍されるのですが、
この時のマグロの状態は、
死後硬直前後、
中には死後硬直の途中のマグロもあります。
そして解凍すると、
その死後硬直中もしくは前の状態のマグロは
死後硬直が再開してしまい収縮が起こるのです。
つまり、
解凍して縮むマグロとは
鮮度が良い証なのです。
とはいえ、
鮮度が良くても見た目も大事。
縮まないで回答する方法はないのでしょうか?
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マグロの解凍で縮ませないポイント
マグロの解凍で主流なのは、
【温塩水解凍】
という方法です。
方法としましては、
食塩40gを溶かしそこにマグロを浸します。
(塩分濃度3%くらい=海水程度の塩分)
時間にして1分(マグロのサクで)
この方法の良い点は、
解凍方法の中でも短時間で解凍できること。
ですが、マグロにとっては、
実際はそうでなくても、急激な温度変化となります。
この時の急激な変化で、
いわゆる”ちぢみ”が生じてしまうのです。
ですので、
縮ませないポイントはゆっくり解凍することです。
塩温水はあくまでも表面的なもの。
温塩水解凍の温水の”温かさ”で解凍しようと
考えてはいけません。
色持ちが良くさせ、
ドリップ流出を防ぐ効果があるので、
この方法を用いるわけですが、
ではいつ解かすのか?というと
塩温水につけた後の低温解凍で行うのです。
低温解凍の方法としましては、
冷蔵庫の低温の中でゆっくり解凍させます。
このようにじっくり解凍することで、
死後硬直後の旨味成分を引き出すことにもつながります。
仮に温塩水解凍中に縮みが始まってしまったら
すぐに取り出して、
低温解凍に切り替えてください。
最後に
とにかくポイントは、
時間的に余裕をもって、
急がず解凍することが大事です。
できることなら、
使う日の前日から解凍を始めたいところです。
いくら鮮度がいいと言っても、
美味しく見せることも料理の一つの技術です。
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