私、現役和食料理人が思いますに、
『食費節約術』 とは、
・切り詰める
・無駄な買物をしない
なんて事が思いつくでしょうか?
これはこれで、
正しいことだと思います。
一方私が考えるところ、
料理人視点で、
食費を節約という方向に持って行くには、
【今、そこにある食材を無駄無く”使い切る”こと】
だと思います。
一つの食材を”しっかり”使い切ることで、
他の食材が節約されると
考えます。
例えば、大根。
大根の葉っぱ捨ててませんか?
大根の皮捨ててませんか?
大根おろしで出た汁だって大根ですよ!
では、
今回は【大根】を使い切ってみましょう。
一本の大根から、
こんなに多くの料理に変身させられますよ。
そうしたら、
他のもの余分に買わなくても…ね?
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大根を使い切る【葉】
【刻む・炒める】
■大根の葉のふりかけ
■大根の葉のちりめん炒め
大根の葉は、細かく刻んで、
炒めるのが美味しいと思います。
ごま油で炒めて、しんなりしてきたら、
料理酒、濃口醤油を投入、
煮詰める感じで少し濃いめに仕上げると、
ご飯のお供に最適です。
仕上げ段階で、
・ちりめんじゃこ
・桜えび
・鰹節
などを入れると、
味の旨味が増します。
大根を使い切る【皮】
【干す】
■切り干し大根
大根を剥いて出る”皮”を千切りにし、
乾燥するまで干すだけ。
基本的に、
冬の寒く、風のある日に行うのが良いです。
夏場ですと、
なかなか乾燥せず、カビが生えてしまう場合もあります。
切り干し大根として使用上の注意点は、
市販のものよりアクがあるので、
水で戻したら水を切って、
塩もみします。
切り干し大根から出る水分が、
濁らなくなるまで、
何回か行います。
それから1回茹でて水にさらします。
これが下処理です。
【する】
■大根おろし・鬼おろし
個人的に”鬼おろし”が好きなのです。
『大根を食べている』という、
ゴロっとした食感がヤミツキになります。
さんまや焼き魚に、
皮付きの大根おろし美味しいですよ。
また、
大根と一緒に貝やタコを炊くと、
柔らかくなります。
当然、
大根おろしの汁などでも、
同じ効果があります。
我々は、
大根おろしの汁を冷凍して、
タコや貝の時に解凍して使う事もあります。
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大根の”本体”を使い切ろう
【煮る】
■含め煮
大根の料理で便利なのが、
この”煮た状態”で持っていること 。
この味が含んだ大根は、
応用が利いて、
とても使い勝手がいいんです。
もちろんこのまま食べたり、
おでんの具としても、
使えますが、
ここから色々なアレンジが可能です。
【煮た大根を焼く】
■大根ステーキ
含めた大根が”下味”が付いた状態となります。
小麦粉をまぶして、
バター醤油で焼くだけで、
大根ステーキの完成です。
【煮た大根を揚げる】
■揚げ出し大根
こちらはもっと簡単。
片栗粉をまぶして揚げるだけ、
揚げ出しなので、
炊いたお出汁をかけるだけ。
炊いた状態での使い道は
他にも沢山あります。
・カレー
・みそ汁
・煮物
などなど、
常備菜的な感覚で使えます。
しかもメインとしてです。
さいごに
大根は捨てるとことが、
ありません。
と言いますか、
”使い切る”努力をすれば、
大根に限らず、
他のどんな食材でも使い切れます。
それが、
食べ物に対する恩返しでもあると、
私は思います。
食材を捨てるまえに、
”ちょっと待った!”
『何かに使えないかな?』と。
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