マグロはもう食べられない?代用魚はスマガツオ?味や見分け方は?



日本でマグロが食べられなくなるのは、
もう時間の問題である。

ワシントン条約にも影響がある、
国際自然保護連合(IUCN)が、
太平洋クロマグロを、
絶滅危惧種に指定したからである。

この絶滅危惧種のランクには3段階あり、
クロマグロは、
まだ1番低いランクではある。

しかし、今後は、
資源保護の観点から規制対象になることは確実。
もう避けては通れない道であるが、

そんな中、マグロの代用品として、
今脚光を浴びているのが、

スマガツオ

である。

マグロの代産品なのに、
”カツオ”でいいの?という声が聞こてきそうだが、

【スマガツオ】

とは、一体どんな魚なのだろうか?
カツオとは、どう違うのか?
本当にマグロの代わりになる味なのだろうか?


スポンサードリンク

スマガツオの味は?マグロの代わりになるのか?

和食料理店で、
マグロ、鰹、スマガツオを扱う筆者の、
個人的な見解として言わせてもらうなら、

スマガツオはマグロの代わりには、
なれると思う。

しかし、
その味を”マグロ”として求めて食べるのであれば、
100%その代用品にはなれないだろう。


スマガツオの味を表現するなら、
【カツオとマグロの中間の味】

この表現が一番しっくり来るであろう。

スマガツオの身質は、
ねっとりした食感がマグロに近いが、
カツオ程鉄分のクセはない。

マグロは”赤身”という言葉が示すように、
本当”赤い”のだが、
スマはピンクがかった色が特徴。

<マグロ>
マグロ刺し

<スマ>
スマガツオ刺し

分類学上は、

【カツオ】
スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ族カツオ属

【クロマグロ】
スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ属

【スマガツオ】
スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科スマ属

と、ほとんど親戚のようなものであるが、

マグロに慣れ親しんだ日本人に、
『マグロ』と言って納得させられるかは、
少々疑問である。

しかし、
『マグロに近い味』
というのであれば納得してもらえるのではないだろうか。

(一応ここでは天然物のスマガツオの場合)


スポンサードリンク

スマガツオの見分け方

普段の生活で、
なかなかお目にかかる機会は少ない、
スマガツオ。

スーパーや魚屋でも、
目にする事が出来るのは、
カツオまでであろう。

ここに、
もう一つ”ハガツオ”という鰹も存在するのであるが、
これらの区別が中々難しい。

FullSizeRender (4)

この写真上から、
・カツオ
・ハガツオ
・スマガツオ

と並んでいる。

スマガツオの特徴は背側にある縞の模様である。
背側の模様が不規則に、
縞模様が入るのに対し、

カツオは、
腹側に横に線が入り、

ハガツオは、
背側に均等に横線が入る。

まあ、
自分で釣りでもしない限り、
見分ける場面は来ないだろうが。

スポンサードリンク

最後に

平成28年
愛媛県が、スマガツオ完全養殖に成功した。

そして、スマをブランド魚
「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」
出荷開始。

ポスト鮪の動きは広まりつつある。

筆者は養殖のスマを食べたことがないのだが、

養殖の魚は、
天然物と違って脂がのるので、
養殖のスマガツオはよりマグロに、
より近くなると思う。


とはいえ、
将来的にマグロを口にすることは、
難しくなるだろう。

しかし、
マグロに限らず、様々な食べ物が、
このような危機的状況に陥るかもしれない。

今できることは、
今食べられるものをありがたく頂くことかもしれない。。


スポンサードリンク


コメント

タイトルとURLをコピーしました