賞味期限と消費期限の違いとは?これを知る事で食品ロスを防げる!

違い


<食品ロス>
本来は食べられる状態であるにもかかわらず、
食品が廃棄されること


日本における食品ロスの量が
年間約632万トン
とも言われています。

この数字だけ見てもピンとこないので、
一例をあげてみますと、



日本人一人あたりに換算すると、
約136g

目安として、
お茶碗1杯分の食料が毎日毎日
捨てられている計算になります。

また、

世界で飢餓に苦しむ人々に送られた、
食材援助量(平成26年度)が
約320万トン


どうですか?
これが我国の現状です。

では、
我々ができる事とは一体何でしょうか?

・残さず食べる
・必要以上に食材を溜め込まない

などもありますが、
まずは、
こんな事から始めてみてはどうでしょうか?

それは、
賞味期限と消費期限の違いと決め方を知る事

日本人に刷り込まれた、
間違った情報の呪縛を解くことで、

食材の食べられる、食べられないの見方が、
確実に変わります。


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賞味期限と消費期限の違い

まずは、この2つの違いから。

自分も含めてですが、
これがゴチャゴチャになっている人が多いと思います。

まずこれを頭に叩き込みたいものです。


賞味期限は過ぎても食べられる!

です!


では、
詳しく見ていきます。

賞味期限
「美味しく食べられる期限」
・期限を過ぎても食べられる
・品質の劣化が比較的遅くて、ある程度の保存が効く食品に用いられる
・スナック菓子、缶詰、冷凍食品など


消費期限

「期限を過ぎたら、食べない方がよい年月日」
・品質の劣化が早くて長くは保存がきかない食品に用いられる
・お弁当、生肉、サンドイッチ、ケーキなど

日時の表示だけパッと見て、
むしろ賞味期限か消費期限か確認せずに、

「あと1日か…」

という思い込み。
これでは食べ物もかわいそうです。


賞味期限に関していえば、

その日を過ぎたら、
その食べ物は絶対食べてはいけない”別物”になってしまうのか?
と言いますと決してそうではありません。



では逆に、
”なぜ食べられるのか?”

このことに関して、
賞味期限、消費期限の決め方を知ると、
より納得してもらえるかと思います。


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賞味期限の決め方

賞味期限は、
「その食べ物が何日間美味しく食べられる状態でいられるか?」
という保存試験を行い、
そのデータを元に決めます。

しかし、ここでポイントとなるのが、
その試験結果がそのまま賞味期限に反映されない
ということです。

メーカー側は一般的に、
本来の賞味期限を100%とした時の、
30%少ない日数を定めるのです。

例えば、
ある食べ物が100日間美味しく食べられるという、
試験結果が出たとします。

しかし、
本来100日間の賞味期限のものでも、実際は、
賞味期限70日
と短く設定されるのです。

このことから、
皆さんもうおわかりですよね?

賞味期限が1日、2日過ぎたくらいでは、
なんら影響がないのです。


消費期限の決め方

一方で消費期限はだいたい、
「5日以内で品質が劣化するもの」
という設定のもと決まります。

しかし、ここでも、
賞味期限と同じように、
本来の日数を設定していません。

ここでも、
あえて短い日数の消費期限に設定している
(中にはそうではないものもあります)
と言われています。


ただし、
消費期限と賞味期限の両方に言えることですが、

『開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したとき』
というのが大前提になります。

このことを踏まえて、
今社会で取り上げられている、フードロス問題について考えたいと思います。


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賞味期限と消費期限と食品ロス

近年、食品ロス問題が取り上げられています。

”食べられる食材を日本ではこんなに捨てられている”
という現状を知ることが大事ですが、

では、
「一体何をすればいいの?」


ということの、とっかかりとして、
我々が最初に食と接する場所、
スーパーなどの小売店での食べ物の関わり方についてお話ししてきました。

・食べ残しをしない
・食料を抱え込みすぎない

などの個人的な対策も必要なことですが、

お店で売られてる食材の
賞味期限・消費期限の正体を知ることで、

”もう食べられない”という食べ物への偏見をなくし、
廃棄の危機にある食べ物を救い出すことができると思います。


根本的に”安全すぎる”配慮を企業側が見直さない限り、
フードロスを大きく削減することはできないでしょうが、

まずは、
日本人一人一人が食品ロスを減らそうという意識を持てたらと思います。

世界には、その日の食べ物に困っている人もいる中、
食べられるモノを捨ててしまうという行為は、
あってはならないと思うのです。


賞味期限、消費期限間近の割引商品購入が、
「安くてお得」だけでなく、
「これを買うことでフードロス削減の手助けになる」

そんな視点で食べ物に手が伸ばせたらと思います。


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