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巨人はなぜ育成できない?飲食現場にみる人事環境の作り方!





近頃、読売ジャイアンツが弱い。

FAで金にものを言わせて、
選手を獲得するも働いていない。

では、
若手の生え抜き選手の育成が進んでいるかというと…。

これは、
巨人に行くとFAで選手が次々やってきて、
生え抜きの若手の出場機会が全く得られないからである。


では、
巨人の選手補強は、
果たして間違いだらけなのだろうか?

また、巨人のような、
この人事政策を我々の組織に当てはめたとき、
同じような事は起きていないのであろうか?


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巨人の選手補強と育成の問題点


私個人的な見解として、
『FA制度』が巨人の近年の低迷を招いているのだと思う。


先にも書いたように、
巨人の選手補強はFAで、
即戦力を連れてくるケースが多い。

落合に始まり、
清原、工藤、広沢、杉内、江藤、小笠原、村田…
と各チームの主力どころがこぞってやってくる。

その数、23人。


しかも、
最近では追い打ちをかけるように、
若手選手をFAプロテクトできず、

最近では、
高卒2年目の内野手・奥村展征(2015)
高卒3年目の投手 ・平良拳太郎(2017)
といった若手の放出も見られる。

「育成放棄」だと高校大学関係者が声を荒げる。

最近、巨人のスカウトに対して、
こういう会話がなされているという。

「巨人さん、頼むから、うちの選手を指名しないでくれ」

”巨人では選手は育たない”
そんなイメージすら定着しつつある。



これでは、
いい人材は集まるわけがない。

一昔は「巨人以外には行かない」
という選手も多かったが最近ではあまり聞かない話。


我々の仕事でもそうだが、
職場に期待することは、

・活躍の場があること
・自身のスキルが磨けること

この二つはリンクしていると思う。

一番の理想は、
現場に立ち料理を提供しながら、
技術を身につけていけること。

それぞれどちらかだけでも、
そこにいるモチベーションは保てると思うが、
どちらもなければ”やる気”は湧いてこないであろう。


巨人の若手はどうであろう?

活躍の場が限られており、
「自分は上達しているのか?」
という自問自答とともに日々過ごしているのではないか?



最近、生きのいい巨人の若手をあげろと言われて、
何人数えられるか…。

かと言って、
育てられる選手の質が低いのか?
というとそうでは無さそうだ。

日ハムにトレードに出された、
大田泰示

彼は日ハムに移籍した何ヵ月で、
キャリアのホームラン数を超えてしまった。

また、
同じくドラフト1位指名され、
その後クビになった村田透は海外を渡り、
日ハムに凱旋。

プロ初勝利を巨人から挙げるという、
何とも皮肉な因縁を見せつけらるのである。



言い換えれば、

・活躍の場も少なく
・スキルアップもさほど期待できない
・モチベーションも上がらない

こうならないように、
現場では労働環境に注意しなければならない。



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では、
何がいけないのか?


答えは簡単。
現場に明確なビジョンがない。
ただそれだけ。


補強の手段として、
FAやトレードで有力な選手を引っ張ってくること自体は、
決して悪いことだとは思わない。

弱い部分を補強で補えればいいわけだが、

巨人の補強は、
”何でもかんでも”
”とりあえず”
といった言葉が当てはまるくらい意図が見えない。


今年に関して言えば、
村田とマギーの関係。

巨人でもまだまだ主力を張れる、
村田のポジションに、
かぶるように敢えてマギーを獲得。

全く意味がわからない。

そのマギーも好調をキープしているが、
関係者の話では、
「どうせ好調は長続きしないだろう」
と、
マギーの不調を計算しての、
村田の併用を考えていたらしい。

村田だけで充分だと思うのだが…
なんと浅はかな考えであろうか。

実際のところ、
蓋を開けてみればマギーの好調はキープ。

4番を打てる村田は使えずじまい。
まして、
村田のモチベーションも上がる訳がない。
何の為にマギーを連れてきたのか?


そう、
大切なのはビジョンである。


このプロ野球の選手補強を
飲食店に当てはめてみる。

ドラフト獲得組を料理素人組、
FA獲得組を料理長経験のあるベテラン組としよう。

さて、
現在の調理場で考えたとき、
必要な人材は若いドラフト組か?
それともバリバリのFA組か?

それはその調理場内での、
補強ポイントは様々であろう。

もし仮に、
料理長が辞めるといった場合、
考えられるビジョンは、

違う料理長を連れて来るのか?
内部昇格で料理長を作るのか?

でもここで考えなければならないのは、
現状の把握であり、
そこからの選択である。

育てる時間がなければ、
即戦力が必要であろう。

売り上げが低迷しているのであれば、
新しい刺激を投入するのも手である。

また、
二番手に独り立ちしてもらいたければ、
フォローできる中堅クラスの採用もありであろう。


別に難しい事はない。

今足りないものを補う。
その補い方が即戦力か?育てるのか?
時間に余裕があるのか?ないのか?

ただ、
即戦力だけだと既存の戦力の反発を招くので、
そのバランスは大事。

また、
一から育った人間がいることは、
組織に芯が出来る。
しかし時間がかかる。



今回のマギーと村田は、
料理長が2人になってしまったようなもの。

これにも、
ビジョンがあればいい。





若手が皿洗いしか出来ない現場で、
食材すら触れないなら皆離れていく。

そして、
あの店は偉くならないと、
料理をやらせてもらえないというレッテルを貼られ、
いい人材が寄り付かなくなり、集まりにくくなる。



今のジャイアンツに必要なのは、
バント職人・川相昌弘のような選手ではないだろうか。

かつて、
このような選手をしっかり育てていたではないか。
ではなぜ生え抜き選手が必要なのか?

それは、
チームの特徴を植え付けやすく、
その彼らが組織を作り上げていくのである。


調理場で言えば、
一から教えたほうが変なクセがついておらず、
お店の方向性に合った成長をしてくれる。

そして、
司令塔の右腕、左腕なってくれるのはもちろん、
将来店を背負って立つ人間になる可能性があある。


これは、プロ野球でもいえよう。
最近では広島、日本ハム、ソフトバンク、楽天あたりが、
上手に選手を育てているように思えるし、
ビジョンがしっかりしている。



広島は育てるチーム。
その看板選手、
”タナ・キク・マル”
は本当広島を象徴する選手になった。



チームが”タナ・キク・マル”を育て、
”タナ・キク・マル”が広島ブランドを作り上げる。

ものすごくいいビジネスを展開しているように思う。




巨人が今後再建するには、
”FA”を捨てるべきだと思う。

そして目指すべき野球のビジョンをしっかり描き、
そのためにはどのような選手が必要なのか?
をしっかり把握し育てる。


書いている筆者も通関しているのだが、
人材育成に関してはプロ野球も飲食も同じこと。

人を育てる、
チームを作り上げるのに近道はないということ。

時間をかけて作り上げたものは、
やはり裏切らない。




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