スルメイカの不漁の原因は?イカを制するものは料理を制す!



最近、イカがやたら高い!!

いい時の3倍はしますね!

皆さんご存知ですか?
今、”イカ”が全く獲れないんです!

とくに、
スルメイカ

イカが不漁になると、
困るのが、実はオヤジ世代なんですよね。

お金のない酒飲みさんにとって、
安いおつまみはイカいか烏賊…
・お刺身
・塩辛
・アタリメ
・さきイカ

このうち一つだけあればもう十分。
居酒屋さんも女房もいりません!

このようなイカの加工品は、
ほとんどスルメイカ。



なので、こちらの方も打撃あり。
なんせ、
我ら酒飲みオヤジにとってイカは神様なんです。
その神様が神隠しにあうなんて…痛い!です。

しかし、
このイカ様(インチキしてないやつですよ)
料理人にとってもありがたい食材なのです。

その理由は
”可食率”の高さと、ユーティリティです。

という事で、

今回のお話は、
イカがなぜ不漁なのか?その原因は?

その不漁で、オヤジも料理人も困っています。
ではなぜ料理人も困っているのでしょうか?


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イカの不漁の原因と減少量

このスルメイカの不漁の、
ちゃんとした原因というのが、
解明されていないのですが、

いくつかの諸説挙がっています。


まず、一つが、
海水温の上昇です。

スルメイカは東シナ海で卵が孵化した後、
海流に乗って北海道にやってきます。

その北海道にたどり着く頃に、
ちょうど大人になります。

しかし、
東シナ海の海水温の上昇が原因で、
卵が孵化できなかったか、
イカの子供が成長できず、
死滅したのではないかという説が一つ。


もう一つは、
海流の変動でスルメイカの漁場が、
全く違う場所に移ったのではないか?
という説です。

過去にも北海道で盛んだった、
ニシン漁がぱったり取れなくなり、
ニシンの群れがサハリンの方に流れたという説があります。


実際、
イカの不漁は急にやってきたなではなく、
ここ何年かでジワジワ来てる感じです。


では、いったいどのくらい不漁なのでしょうか?

昨年の
2016年スルメイカは壊滅的不漁
でして、ここ10年で一番最低!

国内水揚げ量
2007〜2014の年平均
約18.1万トンに対し、

2015年
約10.6万トン

2016年
1~10月で約3万トンしか水揚げされない状況です。
この数字だけ見ても、

どれだけ少ないか、わかりますよね。


このままでいってしまうと、
イカは超高級食材になるでしょうね。

そうなると困るのが、
オヤジと料理人。

オヤジはイカの加工品、
つまり、
酒のつまみの高騰でかなり困る。

料理人は、
イカに結構助けられているのです。


呑んべいはイカのおつまみで困る!料理人は?

”いか”にも当然旬というものはありますが、
基本一年中手に入る食材でする。

これが料理人にとって、
非常にありがたい!

そしてもう一つ、
イカの優れている点は、
可食率の高さ
です。

可食率とは、
その食材で食べられる部分が、
全体でどれくらいあるか?の事です。


例えば、
【魚】
種類にもよりますが、
だいたい、魚の可食率は平均50%

魚の身の食べられる部分が半分だとしたら、
もう半分は骨だったり内臓であったり、
食べられない部分ということになります。

(これらも工夫次第では食べる事は可能ですが、
ここでは食べられない部位として捉えます)

1000円で買った魚のうち、
その価値は半分の500円分。
500円は捨ててるのと同じなのです。

飲食店、
特に海鮮系のお店ですと、

どうしても”魚”のラインナップを揃えたがります。
しかし、魚という商品は、

・入荷が安定しない
・可食率が悪い

と、結構割にあいません


それに比べて、
イカ様は、可食率ほぼ100%
ほぼ捨てる所が無いのです。

原価的に見て目無駄がないですし、
食材の調理視点で見ても、

生で食べて良し、
焼いて良し、
煮て良し、
漬けて良し、
冷凍保存しても変化なし

こんなに便利な食材はありません。


魚の入荷が無く、
刺身の工面に困ったときは、
イカ様です。

冷凍保存可能、
解凍してお刺身として使えます。

煮れば、良いダシもでますし、
イカのワタは珍味として最高です。

ここで、ちょっと簡単なレシピを。

イカのワタって、
バターと相性が良いんです。

なので、
ワタとバターで軽く炒め、火を通し、
そのワタを絡めるように、ネギ、ゲソを炒める。
仕上げに醤油、みりんを少々。

これで居酒屋メニュー一品完成です。
これ日本酒がクイクイ行っちゃうやつです。
ああ〜飲みたい!

話戻しますよ〜!

てな感じで、

コスト面と
日ハム大谷より多彩な、
食材のユーティリティさで、

とても重宝できる食材なのです。

「イカ専門店にしろ!」

とは言いませんが、
コスト面、メニューラインナップ面でも、
イカ料理は見直すべきだと思いますね。


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最後に

今回はイカの不漁の原因と、
これらのせいで、
困っている悲しいひと達のお話をお伝えしました。

イカの不漁は料理人にとって大きな痛手であり、
今後使えないとなると、

「もう会えない」
と言ってフラれた若かりし頃のような、
切ない気持ちしか芽生えません。

いなくなって初めてわかる大切さ

ではありませんが、

今回の件で、
改めてイカの偉大さを知ることができました。

魚はマグロやブリ
だけじゃないんです。

イカ様に、
もっとスポットライトを!

だからいなくなっちゃったのかも?

またイカが以前のように戻ってきたら、
抱きしめちゃうかもしれないです。
ワタが飛び出ない程度にね。



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