現役料理人が情報発信!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

もやしが安い理由とは?コスト面よりも付加価値が感じられないから!

もやし



スーパーに並ぶ野菜の中で、
おそらく一番価値が安いのが、

もやし
ではないでしょうか。

月末の食卓や一人暮らしさんの救世主!
かつ、栄養価も高い!

なんていいヤツなんですかね!

私の住む周辺スーパーでの、
もやしの最安値は、

なんと19円!

たったの19円ですよ!
はっきり言って安すぎます。

なぜ、もやしはこんなに、
安く売られてしまうのでしょうか?

そこで、今回は、
もやしの安さのカラクリについて、
お話ししたいと思いますが、

このカラクリこそが、
問題を引き起こしているのです。



スポンサードリンク



もやしの安さの秘密と高くならない理由


なぜ”もやし”はあんなに安いのか?
その理由から見ていきましょう。

もやしとは、
当然野菜の一種でありますが、

生産方法としては、極端な話、
“工場で作られる製品”
と同じなのです。


もやしに関しては、
野菜作りに必要な要素が殆ど必要なく、
生産できてしまうのです。

太陽がいらない
場所がいらない
肥料がいらない
手間がいらない

これだけ”ない”が集まると、
どんなメリットが生まれるのでしょうか。

では、
もう少し詳しく見ていきましょう。



スポンサードリンク




○太陽がいらない 場所がいらない
太陽光がいらないということは、
室内、工場なとでの生産が可能です。


工場では、
種(豆)をトレーのような容器に撒いて、
何重にも重ねて生産できるので、
広い場所が必要なく、大量生産可能です。

また、外でやらないという事は、
・自然環境に左右されない→安定供給
・病虫害の心配がいらない→農薬などいらない
・広い農場もいらない→場所代・土地代かからない


○肥料がいらない
もやしは水だけで育ちます。
肥料は必要なし


○手間がかからない
・発芽してから出荷まで8日
・工場も自動化、機械化が進み24時間生産可能
手間も人件費もかからない



その価格は、



なるほど、
コストが他の野菜に比べて断然安い!
これがカラクリです。



しかし、
そんな”もやし”にも弱点があります。

それは、
日持ちしないこと。

しかし、
これも安さの要因に繋がっています。

「売れ残るくらいなら売り切ってしまえ」
と、
安い価格で売りさばかれてしまうのです。


では、ここで質問です。
もし”.もやし”が100円なら買いますか?

おそらく、
殆どの人は買わないと思います。

でも、
その理由は価格面の問題だけではないのです。

さぁ。ここからは、
料理人視点で行かせていただきます。


スポンサードリンク



コスト面よりも付加価値が感じられないから


日本人が、
ご先祖様の時代から、
DNAに深く刻まれていること、それは、

【季節を感じる心】
です。

では、
日本人は何で季節を感じるのか?

それは五感です。

その中でも視覚と味覚。
一番身近なものが食べ物です。



野菜に関して言えば、

春になれば、新緑の息吹のように、
土から這い出てくる、
筍やふきのとう、ワラビなどの山菜。

秋になれば、茶色く色付いた木々に実る、
果物や、木の子、さつまいも。

おせち料理に登場する、
くわいや、ヤツガシラ、海老芋などは、
新年を迎える冬の厳かな時期に食べるイメージ。



また、魚に関しても、
秋刀魚、ブリ、
など名前を聞いただけで、

秋や冬を連想できる…
といったように、

食と季節は密接な関係があるのです。



そして、
その季節に旬のものを食べることこそ、
日本人としての文化であり、
日本人らしさでもあるのです。


つまり、
その季節にしか食べられないからこそ、
趣があり、価値があるのです。


「筍か?春だな〜。」
「秋と言ったら秋刀魚と松茸!」

のように、

その食材ごとに季節を感じる事ができ、
その季節にそれを味わうという付加価値が付け加えられるのです。


なので、少しくらい値段が高くても、
『食べたい』
と思うのです。



話が長くなりましたが、
では、
”もやし”はどうでしょうか?


一年中、安定して手に入る野菜、
というメリットがありますが、

逆を言えば、これがデメリット。
季節感が感じられないのです。



野菜として、
価格や栄養価の価値はあっても、

日本人の好む、
季節感や趣きといった価値が少ないのが、
もやしの特徴です。

付加価値が見つけられないから、
安く叩かれてしまうのです。



料理人として、
料理のメニューはやはり、
その季節の食材を使って作りたいものです。


今一度想像してみてください。
和食の料理屋さんで、
もやしを使った一品料理、見たことありますか?


そうなんです。
”美味しさ”+”付加価値”

ここでは季節感や、
その時期しか取れないという希少価値。

見た目も、
食欲をそそる色でもなく、
鮮やかさがあるわけでもなく…。



一年中安定して生産でき、
陽の光にも浴びないで、作れる野菜もやし、

これがメリットでもあり、
デメリットでもある。

…難しいですね。



スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。